第7回「大江戸味ごよみ~今が旬!-海苔の美味しいお話」が開催されました

更新日:2019.01.23
日本五大名飯の1つ「忠七飯(ちゅうしちめし)」をご堪能
1月12日(土)、ちくま大学とのコラボ企画「大江戸味ごよみ-江戸の食文化にひたる-」の第7回
「今が旬!-海苔の美味しいお話」が開催されました。

今回の講師は、日本橋の老舗「山本海苔店」の山本取締役副社長。

「紀元700年頃の書物にも登場する海苔ですが、養殖できるようになったのは実は戦後のこと。それまでは、収穫も安定しなかったため“運草”と呼ばれていた。」と意外なお話しから。

「夏の間、海苔は貝殻の中で息を潜め、水温が低くなると海中に出て行く。」
「そのメカニズムを利用した養殖で、今では年間75億枚も日本で消費されている。」と山本さん。

美味し海苔の選び方については。
「潮の満ち引きの大きい“有明海産”が美味いのは揺るぎない。歯切れ・口溶け・風味の良さで小穴の開いたものを選んで。」「目の詰まった瀬戸内産の海苔は、お寿司にお勧め。」と、解説が続きました。

後半は、“海苔の食べ比べ”。
有明海の初摘み新海苔、味付け海苔、おつまみ海苔、岩のりなど。初摘みの味わいに感動!
味付け海苔を日本で初めて開発したのも「山本海苔店」。
「現在消費されている海苔の約半分は味付け海苔。海苔の歴史の中でも大きな発明。」
最後は、日本五大名飯※の1つと伝えられる、たっぷりと海苔を乗せた「忠七飯(ちゅうしちめし)」をご堪能!お客様も大満足でした。

※昭和十四年、宮内庁が行った全国郷土料理調査に於いて選出された日本の代表的料理。
食べ比べた海苔(左) 年表など詳しい資料(右)も好評でした

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