第11回「大江戸味ごよみ~どんぶり物の二百年」が開催されました

更新日:2019.09.26
銀座ハゲ天の“天丼”を堪能!黄金色に輝く天麩羅に舌鼓
9月22日(日)、ちくま大学とのコラボ企画「大江戸味ごよみ-江戸の食文化にひたる-」の第11回「どんぶり物の二百年」が開催されました。

講師は、お馴染みの飯野亮一先生。新刊「天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼」発売記念とあって、会場は食の専門家や、かつての教え子、大江戸味ごよみ常連のお客様など、定員を大幅に超える大盛況!

まずは、歌舞伎と深い関わりの「うな丼」から。
芝居小屋の出前で“うなぎが冷めないように”とご飯に挟んだのが、江戸前の「どんぶり」誕生に繋がりました。

明治に入り「天丼」、続いて「親子丼」が登場。
意外なことに普及には“蕎麦屋”が貢献。蕎麦つゆ、魚介・鶏・玉子などが揃っていたので蕎麦屋は兼業ができた。いまでも蕎麦屋に丼物が多いのも納得です。

大正に登場した「牛丼」は関東大震災の後に大ブーム!「日比谷から丸の内・芝方面にかけて、牛丼屋が1500~1600軒も出ていた」という記録も!大正末期~昭和にかけて登場した「かつ丼」も庶民の心を掴みました。

「“鰻の蒲焼き”の登場は今から300年前、それから“うな丼”が生まれるまでに100年、さらに100年経って「天丼」「親子丼」「牛丼」「カツ丼」が登場します。今のスピーディーな時代からみれば、恐ろしく時間を掛けて出来た「どんぶり物」。歴史に思いを馳せて頂くと一味違うのでは」と飯野先生。

最後は“銀座ハゲ天”による“江戸の再現天丼”をご用意。
天ダネは「芝海老の筏揚げ、貝柱のかき揚げ、赤いか、こはだ」など幕末頃のもの。
「蓋で蒸してクタッとなった天麩羅にかぶりつき、天つゆがしみたご飯をかき込む」当時流行の食べ方を楽しんでいただきました。

「卓上日めくりカレンダー大江戸味ごよみ」(筑摩書房発行)に関連した企画。
次回の開催は11月16日(土)を予定。詳細は決まり次第、ホームページでお知らせします。
分かりやすい絵解きの資料も好評(左)/新刊「天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼」の販売も!(右)

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