第10回「大江戸味ごよみ~千疋屋さんに聞く-日本の果物の190年」が開催されました

更新日:2019.08.07
“千疋屋フルーツ”を堪能!宝石のような輝きと甘い香りにお客様もうっとり!
7月22日(月)、ちくま大学とのコラボ企画「大江戸味ごよみ-江戸の食文化にひたる-」の第10回
「千疋屋さんに聞く-日本の果物の190年」が開催されました。
今回の講師は日本橋の老舗果物店・千疋屋総本店、大島博代表取締役社長と大島有志生常務取締役のお二人。
大島博代表取締役社長

前半は大島社長による「サムライ弁蔵 水くわし(水菓子)売り出し185年」。

千疋屋のルーツは埼玉群千疋村(現在の埼玉県越谷市)。「創業者の弁蔵が、名産の桃を葺屋町(現在の日本橋)まで運び露天で商い、が始まり。」
当時、日本橋には市村座や中村座があり大変な賑わい。「歌舞伎を見ながら果物を食べたり、お土産にと利用され繁盛した。」と、歌舞伎との意外な繋がりが…。

その後、二代目文蔵の妻(むら)が、高級割烹『八百善』で働き、「紹介で、千疋屋の果物(水菓子)がデザートとして使われ、評判が広がった」。
千疋屋を贔屓にしていた西郷隆盛、明治元年には後のフルーツパーラー「果物食堂」オープン、さらに“のれん分け”した「京橋千疋屋」や「銀座千疋屋」との親しい関係など、たくさんのエピソードが紹介されました。

大島有志生常務取締役

後半は「創業185年目の千疋屋総本店 果物とともに」。大島有志生常務がさらにフルーツについて掘り下げていきます。

まずは「果物と野菜の違いはなんでしょう?」と質問。
「木に成るものが果物、草に成るのは野菜」、見事正解したのは小学校6年生の参加者!
「スイカやメロンは、区分としては“野菜”です」と大島常務。

実は、リンゴは明治維新後に輸入された。「珍しい果物が高級な贈答品となったが、世界でも果物を贈る国は大変まれ」。
また日本人が1日に食べる果物は「平均して120~130グラム程度で少ないほう」であることや、冷蔵庫での保存に適した果物など、身近な話題に興味深々。

最後はお楽しみ!“千疋屋フルーツ”を堪能。
静岡産のメロン、宮崎産のマンゴー、2種の葡萄、パイナップル、ラズベリー。
参考までにそれぞれの値段を伺うと・・・会費で、十分元が取れる(笑)!
お客様も大満足の様子でした。

この時期お勧め“ピーチパフェ”の解説も!お客様も笑顔で聞き入っていました

「卓上日めくりカレンダー大江戸味ごよみ」(筑摩書房発行)に関連した企画。
次回の開催は9月22日(日) 詳細は決まり次第、ホームページでお知らせします。

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