「もっと知りたい!興福寺」が開催されました

更新日:2019.08.07
2018年10月 落慶法要を行う興福寺中金堂
興福寺 辻明俊執事
記録的な動員数を誇った
東京国立博物館「運慶展」や、
「国宝 阿修羅展」に携わる。

7月20日(土)、「花篭大学院 第14回 もっと知りたい!興福寺」が開催されました。
今回のテーマは、「中金堂落慶法要を終えて」。講師は、興福寺の辻明俊執事。

「天平文化空間の再構成」がテーマの興福寺復興。
昨年10月、中金堂の一般公開が始まりました。海外からの参拝の方も多く、「鹿が“鹿センベイ”を食べなくなるほど」と辻執事。「様々なお寺を巡り、スピリチュアルを深めようと目的も変ってきているようです。」

13,000人が参列した落慶慶讃法要。
興福寺以外のお寺が法要する日もあり、「なかでも比叡山延暦寺による供養は600年振り」でした。
714年創建の中金堂、「7回の焼失と、8回の再建を繰り返し、1717年以降は仮堂だった」と1300年を超える歴史を解説。

2020年からは、第二期整備事業。
「中金堂が終わりではなく、興福寺再建の始まり、発掘して計画が決まるので先は長い」。
発掘調査で出土した宝物、1399年当時の建築書図、直径1mにもおよぶ36本の柱の輸入方法まで、貴重な話が聞けました。

最後はサプライズとして、中金堂の余材に天然香料を配合した、山田松香木店謹製「におい袋」のお土産!皆様も大満足の様子でした。

お土産の「におい袋」(左)/テキストの「平成再建-興福寺中金堂落慶」(中)
百合の花を模った和菓子も好評でした!(右)
(※)山田松香木店は、“もっと知りたい!シリーズ”「お香の世界とオリジナル匂い袋を作る!」でもお馴染み!創業 江戸・寛政年間、今も京都に店を構える香木店の老舗です。
※辻執事の「辻」の部首は正しくは“一点しんにょう”です。

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