【江戸落語レポート】4月は2つの落語イベントを開催しました

更新日:2019.05.05
4月20、30の両日、2つの落語イベントを開催しました。

【30日「第53回 江戸落語を食べる会」】
4月30日(火・祝)平成最後の夜に開催された「第53回 江戸落語を食べる会」。出演は三遊亭兼好師匠。「まるで年末のような心持ちですね。私の落語で平成を締めようという考えが大好き!」と、年号替りにまつわる枕に大うけ!

一席目は『壺算』。
水瓶をあの手この手で“まけてくれ”と頼む客と、ガンとしてもまけない番頭。
次第に客のペースに巻き込まれる番頭との無茶なやりとり、ユーモラスな身振り、テンポよく進む噺にお客様も気分爽快。
二席目はお待ちかね『佐々木政談』。
子どもに人気の遊び「お奉行ごっこ」。その場に出くわした南町奉行・佐々木信濃守が、子どもが扮したお奉行に感心し、家族をお白洲に呼び出すと・・・。
堂々として口の減らない子どもが、奉行の難題に返すトンチに拍手喝采!

楽屋の師匠。「ここ2、3ヶ月、何をするにつけても“平成最後の”という冠がついていましたが、今日にいたっては名残惜しい。“令和”の世も落語をご贔屓に」。
落語の後は、お楽しみ食事。
噺にちなみ、出世魚の鱸(すずき)のお造り、芋餅揚げ、蛍烏賊酢味噌、甘味には子どもがほおばった饅頭も。 恒例のスパークリングワインのボトルプレゼントに加え、師匠の色紙プレゼントも!

左:お土産の「和タオル」/中央:開口一番は三遊亭しゅりけんさん/右:師匠直筆の色紙

【20日「おもしろ日本古代史講座」】
20日は“歴史好き”に大人気!桂竹千代による「おもしろ日本古代史講座シリーズ1」の「第2回 天孫降臨~天皇誕生」を開催。今の天皇に繋がる歴史が明らかに・・・年号の変るこの時期にピッタリのテーマ!大勢の“歴女”に会場も一層華やか。

まずは落語の一席。「今日は古典落語と神話落語、どちらが聴きたいですか?」の問いかけに・・・多数決で神話落語『出雲大社の由来』からスタート。
「因幡の白兎で兎を助けたのが大国主命。80人の兄と1人の女性を取り合って彼女の愛を射止めます。だから出雲大社は 縁結びの神様。」前回の講座の復習にもなる噺は、まさに一石二鳥、お客様も大満足!
続いてお待ちかねの古代史講座。
日本初の天皇とされる神武天皇のはじまり「日向神話」。
日向(宮崎)を出立し、八咫烏(やたがらす)に導かれ、金の鳶の助けを得て・・・など、数々の戦いを制した「神武東征」。
137歳という長寿を全うした神武天皇、そして謎多き卑弥呼まで、笑いと知識を一度に満たす講座に、会場は大盛り上がり!

最後に「神武東征のルートはぜひ自分の足で辿るのがお勧め。年号も替り国際化が進む時代に自分たちの歴史を知ることは大切です。」と竹千代さん。お客様も「神社や神様を知って参拝すれば御利益が違うかも」とご満足な様子でした。

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