建替え現場から
劇場の輪郭が見えてきました
歌舞伎座建替え現場にとって3回目の、そして、最後の夏が終わりました。
最初の夏は解体工事の真っ最中、2回目の夏は地上にはまだ何もなかったのですが、最近はだいぶ「歌舞伎座らしい」風景になってきました。
劇場の正面部分は、大屋根の鉄骨も組み上がり、外壁や瓦の下地の取り付け作業も始まっています。
木挽町通り沿いの劇場の東側の建物は、屋根が3層に連なり、白い漆喰の壁や垂木・組物、そして、対象的な赤い欄干や窓枠が取り付けられていて、歩きながら眺めてみると、そこはまさに慣れ親しんだ歌舞伎座。ワクワクした気分になります。
昨年の秋より始まった歌舞伎座の高層オフィスタワーの施工は、7月5日に上棟。
関係者が見守る中、高層棟に使用される最後の鉄骨が、クレーンで屋上階に吊り上げられました。
地上29階の高層オフィスタワーは、銀座地区では一番高い建物になり、高層階からは東京の街が一望。スカイツリーや東京タワーなどはもちろん、皇居のお堀の水面まで見えます。
一方、周りに高い建物が少ないこともあり、かなり離れた浅草付近の高架道路からも、この建物が見えると聞きました。
劇場部分の施工が本格的に始まるこの秋、道行く人々の目をますます惹きつけていくことでしょう。
2012年9月21日