建替え現場から
太陽光発電設備について
建替え現場から見上げる空もすっかり秋めいてきましたが、震災と原発事故から半年が過ぎた今も、その後の厳しい電力事情を受け、まだまだ節電協力が求められているところです。
わが歌舞伎座建替え現場でも、小規模ですが7月から「太陽光発電設備(ソーラーシステム)」が稼働しています。
場所は、晴海通りと木挽町通りが交差する一角。工事用仮囲際に設置されていますが、看板も少し見上るところにあるので、通り過ぎる方も気づかないかもしれません。
システムは665mm×1,483mm×35mmのソーラーパネルが22枚。太陽光を利用してパネル下にあるバッテリーに蓄電しますが、これで発電量は、年間約2600 kw。数値だけ言われてもピンときませんが、一般家庭の年間使用量の約半分にあたるとのことです。
制約のある建築現場のため、ご覧のとおり控えめな節電装置となりましたが、蓄えられた電気の一部は街路照明に利用されています。
特に、建替え期間中の夜間は、現場周辺の道路も暗くなりがち。
建替え現場の小さなエコ施設が、地域の防犯対策、安全な街づくりに一役買っています。