柳家さん喬が三遊亭圓朝のお墓参り~「江戸落語を食べる会」
8月1日(金)~3日(日)、歌舞伎座3階お食事処「花篭」で開催される「江戸落語を食べる会」。
今回は近代落語の祖と言われる三遊亭圓朝の作品に、桃月庵白酒、古今亭文菊、柳家さん喬の三人が挑む特別企画です。
落語家さんの“お好みの食材”を使った「お好み弁当」も楽しみな公演を前に、柳家さん喬が圓朝の眠る台東区・全生庵(ぜんしょうあん)を墓参し思いを語りました。
8月3日(日)「牡丹燈籠」をさせていただきますが、うまく噺が皆さんに伝えられるよう、ご加護をいただきたいとお祈りさせていただきました。近年落語の祖である圓朝師匠は落語に携わるものなら誰もが尊敬し、目標としています。ここに来るのは落語家にとって一つの聖地に踏み入れるようなもの、現代に伝わっている噺を後世に伝えていかなくてはならない、そうした大きな義務を改めて自覚する場所でもあります。
「牡丹燈籠」といえば、萩原新三郎に焦がれるお露の幽霊、そして“お札はがし”が最も知られていますが、本来は敵討ちの噺、素で話して10何時間という作品ですから、その辺りを短い時間でどの程度お話できるか、新三郎以外に“孝助という忠義者”についても伝えられたら・・・さて、どうなりますかは当日のお楽しみです。「牡丹燈籠」は歌舞伎をはじめ、映画や新劇など様々な作品となっていますが、その本流が落語であるということを忘れずにやりたいと思っています。
「江戸落語を食べる会」は何より落語を聞いていただいてから皆さんに食事をしていただくのがありがたいですね。先にお食事やお酒を召し上がっていただくと眠くなる方もいらっしゃるようで・・・。今回の「お好み弁当」には私の好物の“蓮”をお料理に入れて下さっているとお聞きしました。「牡丹燈籠」ですからシャレで“ぼた餅(ぼたんもち)”も入れるなんていかがでしょうか(笑)。
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「江戸落語を食べる会」特別企画・圓朝祭について、詳しくはこちらをご覧下さい。