『江戸落語を食べる会~第七回 春風亭一之輔の「茶の湯」を味わう』が開催されました
歌舞伎座劇場内3階、お食事処「花篭」で「第七回 江戸落語を食べる会」が、10月31日(木)に開催されました。
噺家さんは、春風亭一之輔師匠。
高座にあがるとお客様から「待ってました!」の声。客席も満席で、人気の程がうかがえます。
演題の一つは『茶の湯』。茶の湯を知らないご隠居が、退屈しのぎにお茶会をすることになり、茶の点てかたも判らないままにお客を呼び、お茶請けに饅頭まで作ってしまいますが・・・・。
一之輔師匠の噺の面白さに、場内も大いに沸きました。
「茶懐石」にちなんだ献立 写真左上から時計周り、「お造り」「焼き物」「口取り」「煮物」
「懐石」とは、石を焼いて布に包み懐に入れて暖をとったことに由来し、「温石で暖める程度に腹を暖める」ことから、軽い食事、転じて茶の湯で出すような簡単な料理を指すようになったと言います。
焼き物に、鰆の「ゆうあん焼き」と「利休焼き」をご用意。甘味の饅頭は、色といい、形といい、落語噺にでてくる饅頭を彷彿させ、お客様にもご好評でした。
<※ゆうあん焼き> 幽庵地(醤油・酒・味醂の調味液にユズやカボスの輪切りを入れたもの)を用いた魚の付け焼き。 江戸時代の茶人で、食通でもあった北村祐庵が創案したとされています。 <※利休焼き> ごまを使った料理で、千利休が料理にごまをよく使ったことから、この名がついたといわれています。 |
一之輔師匠からは「御料理は美味しいし、この会のお客様からは落語を楽しもうという思いが伝わってきます。みなさんお召し物も良くてさすが歌舞伎座。それに比べると寄席はバジャマのような人もいらっしゃって・・・(笑)」と。
お客様からも、「御料理も器も綺麗で写真に撮りました。歌舞伎座の華やいだ雰囲気が会場にも感じられます。」と、今回も好評でした。
お土産には、「栗どらやき」をご用意しました(写真左)。
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次回の「江戸落語を食べる会」は11月29日(金)に第八回・第九回を同日開催。11月、12月に歌舞伎座で上演される『仮名手本忠臣蔵』に因んだ演題をご用意しました。
午前11時30分開始の昼の部(第八回)は、柳亭市馬師匠で『「七段目」を味わう』。
午後6時開始の夜の部(第九回)は、古今亭文菊師匠で『「四段目」を味わう』。
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