【江戸落語レポート】11月は2つの落語イベントを開催しました
11月17、29の両日、趣向を替えて、2つの落語イベントを開催しました。
来年の大河ドラマ「いだてん」では落語を指導!話題の高座に、会場は超満員!
一席目は、お待ちかね『七段目』。
『忠臣蔵 七段目』のパロディーで、歌舞伎好きにも落語好きにも?気の「芝居噺」です。
若旦那と奉公人が熱演する“お軽と平右衛門”、若旦那が入れ込んで刀を抜く様子に、お客様も思わず大笑い!
二席目は『二番煎じ』。
寒い冬の夜、火の用心で廻る旦那衆。
凍えて戻った番小屋で、こっそりお酒と猪鍋、盛り上がったところに役人が見回りに・・・。美声の師匠「火の用心」の名調子に場内も拍手喝采でした。
楽屋に戻った、菊之丞師匠。
「歌舞伎座で芝居噺ができるのは嬉しい限り。『七段目』は芝居を知らない方にも分かるように。セリフや身振りも、なるべくお芝居に近づけています。」と語っていました。
お食事は「かべす弁当」(左) スパークリングワインのプレゼントも!(右)
江戸芝居小屋の「か・べ・す(菓子・弁当・すし)」を現代風にアレンジしてご用意。
サプライズの抽選会では、当選者にスパークリングワインのボトルをプレゼント!
左:お土産の「切腹最中」/中央:開口一番は古今亭まめ菊さん/右:師匠直筆の色紙。
「江戸落語を食べる会」本年最後の開催は12/27(木)「第49回(五街道雲助)」。チケット好評発売中です。
遡って、17日に行われた「おもしろ日本古代史講座」の様子です。
出演はお馴染み、桂竹千代さん。
“もっと古事記を知りたい”というリクエストで始まった「おもしろ古代史講座シリーズ」。
古代史落語会はどこも完売するほどの大人気です!
まずは一席『不滅の法灯』。
1200年もの間、一度も消えたことがない比叡山延暦寺の「不滅の法灯」。
もし何度も消えていたとしたら・・・という創作落語。
“気を抜くと法灯の油が断たれてしまう”が“油断”の言葉の由来とも!
古代史講座ならではの噺に会場も大うけでした!
仲入り後は、「古代史講座」。
天と地が分かれてなかった、「高天原神話」からスタートしました。
「“イザナギノミコト・イザナミノミコト”は“アダムとイブ”。」
「イザナミが火の神を産んだ後、死んでしまう。・・・でもイザナギを恋しがって、ゾンビになって追いかける!」と、難しい古事記を楽しく解説!
続いて「出雲神話~大国主命(オオクニヌシのミコト)」では、「因幡の白兎」をとり上げ、
「81人の神に同時に好かれた八上姫、選んだのが、兎を助けた大国主」。
その大国主を祀る「出雲大社」の謎・・・
「拝礼が“二礼四拍手”」「しめ縄の向きが反対」「大国主が横を向いている」・・・様々な不思議と、その謎を解く自説も披露!古代史をまるでミステリーのように楽しむ講座に、お客様も大満足でした。
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第2回の開催は2019年4月を予定。日向神話に入り、天孫降臨から神武天皇まで。天皇に繋がる歴史が明らかに!ぜひご期待ください。詳細はホームページでお知らせします。