【江戸落語レポート】10月は2つの落語会を開催しました
「江戸落語を食べる会」と「花篭落語会」。
10月28、31の両日、趣向を替えて、2つの落語会を開催しました。
出演は生粋の江戸落語の名手、春風亭一朝師匠。
一席目は、ハロウィン当日の開催にかけて『植木のお化け』。
夜ごと、“植木のお化け”たちが現われて、唄や芝居を披露する「音曲噺」。
歌舞伎座で9年、お囃子(はやし)で笛を演奏していた師匠ならではの、イキで心地よい唄と語りに客席からは手拍子も!
二席目はお待ちかね『中村仲蔵』。
『忠臣蔵』五段目の斧定九郎役をふられた歌舞伎俳優が、見栄えのしない山賊姿の定九郎を、今に伝わる浪人風に設定を変え、儲け役にした「芝居噺」。
苦心して創り上げた役が認められ、妻と喜び合う様子に、思わず涙するお客様も。
楽屋に戻った、一朝師匠。
「どちらも歌舞伎が頭に入っていないと出来ない噺。お芝居のように所作を形よく見せるのが大切。」と語っていました。
噺に因んだ献立をお楽しみいただきました!(左) 場内の装飾も雰囲気づくりに一役!(右)
『忠臣蔵』の五段目に登場するイノシシにちなみ「猪汁」などをご用意。
サプライズの抽選会では、当選者にスパークリングワインのボトルをプレゼント!
左:お土産の「ソフトキャラメル」/中央:開口一番は春風亭一花さん
右:師匠直筆の色紙。「手前味噌」は三代目仲蔵著。一部を抜粋し資料としてお配りしました。
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江戸落語を食べる会、11/29(木)「第48回(古今亭菊之丞)」、12/27(木)「第49回(五街道雲助)」、チケット好評発売中です。良い席はお早めに!【28日「歌舞伎座 花篭落語会」】
この秋、真打に昇進した古今亭駒治(こまじ)師匠。
昇進後、花篭落語会での初高座!
当日は、120名を超えるお客様で、鉄道ファンや女性、子どもの方も・・・。
おかげさまで満員御礼!
鉄道落語『はるかなるよみうりランド』でスタート。
「よみうりランド前」という駅名とは裏腹に、駅前には何も見あたらず戸惑うカップル。険しい山道を歩いていくと、謎の老人が!
聴けば「よみうりランド」を探し50年も山をさまよい歩いているという・・・カップルの運命は?
二席目は、『ラジオデイズ』。
深夜のラジオ番組、リスナーの男女二人のふとした出会いが、学校で噂になり大騒動!
そこに番組が中止になるという噂が・・・ほろ苦い青春を描いた作品に拍手喝采。
仲入り後は、『同窓会』。
25年前、痛恨のエラーで甲子園の決勝に敗れたことを未だに悔やむ男のもとに、野球部の同送会の知らせが・・・。
勇気をもって会場に足を運ぶと、未だに恨みをもった監督が待ちかまえて!
25年経って変わる人、変わらない人、それぞれの思いに会場は大ウケでした!
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1月31日(木)は「江戸落語を食べる会」に初登場。「次回はお食事の付く落語会。私の落語で食事を美味しく!?」と師匠。
お弁当も趣向を凝らす予定です。こちらもお楽しみに。