「もっと知りたい 神田明神!」が開催されました
10月13日(土)、「歌舞伎座 花篭ホールで学ぶ」が開催されました。
第9回のテーマは、「もっと知りたい 神田明神!」。
商売繁盛、勝ち運向上など、様々な御利益で評判の「神田明神(神田神社)」から、清水祥彦権宮司を講師に迎えました。
「“今、神田の駅だけど、どうやって行けばいいですか?”と電話で訊かれることがありますが、神田駅からは徒歩20分。最寄り駅はお茶の水。お間違いのないように」と清水権宮司。
「裏手には名物の“あま酒”と“納豆”を出すお店があり、どちらもお勧めです」、と和やかな雰囲気でスタート。
まずは歴史について。
関ヶ原の合戦前には家康が神田明神で勝利を祈願、「勝敗の決した9月15日が祭礼の日と重なった」。徳川家との関わりは深く、江戸城の鬼門(丑寅:北東)の方向にある神田明神「江戸城を守るため。神仏のご加護を使い、目に見えないバリアとした」と紹介。
鬼門といえば、「みなさんが想像する鬼。角がはえて、虎のパンツをはいていますがなぜでしょう?」鬼が出入りする鬼門は丑寅の方向から、「“牛の角”と“虎の牙や毛皮”をまとった鬼を創り出した。」なるほど、とお客様も感心した様子でした。
「日本の三大祭り」「江戸三大祭」に数えられる神田祭。威勢の良い御輿が風物ですが、江戸時代は大きな山車でした。「明治になり電線が増え、9メートル近い山車の通行に支障が出た。」と、いまではあまり知られていないエピソードも。
歌舞伎との関わりも深く、当代尾上菊之助丈の結婚式も神田明神!歴代の名優が登場するゆかりの浮世絵鑑も賞し、幕となりました。
お土産の「神酒」、「季節の和菓子」も好評でした!