「第四十六回 江戸落語を食べる会」(入船亭扇辰)が開催されました
9月27日(木)、歌舞伎座3階「花篭」にて、「第四十六回 江戸落語を食べる会」が開催されました。
出演は初登場の入船亭扇辰師匠。「お客さんが、浅草の寄席とはやはり違う。」と師匠。目を閉じながら「う~ん、お客さんの香りはシャネルの5番?!浅草では何かを煮染めたような匂いが・・・」と枕から大笑い!
一席目は、『紋三郎稲荷(もんざぶろういなり)』。
ひょんな事から、“化けた狐様”と勘違いされた旅人。
宿屋でも豪華な料理が振る舞われたり、お賽銭が部屋に投げ入れられ・・・
“鯰鍋”“鯉こく”に舌鼓。美味しそうな食べっぷりに拍手喝采!
二席目はお待ちかね『百川(ももかわ)』。
江戸の料理番付で“行司格”の「百川」。
勤め始めたばかりの田舎者の奉公人が、名のある親分に間違われて、巻き起こる騒動!
荒々しい魚河岸若衆と、奉公人のとぼけた様子、場内は大爆笑に包まれました!
楽屋に戻った扇辰師匠。
「“食べる会”ですから料理屋がいいなと選んだ『百川』ですが、聞き違いからおこる“すれ違い”のお話し。こんなこと今でもよくありますね。特段、なんの役にも立たない噺ですが、落語らしくて好きです。」
慈姑(くわい)のきんとんなど、話に因んだ献立をお楽しみいただきました!
落語の後は、お楽しみの食事。
舞台となる百川で実際に食べられていた料理を再現。
鯛の「造り」「豆腐」「真丈」や、噺に出てくる「慈姑(くわい)のきんとん」、甘味の「カステラ」は、黒船でやってきたペリー一行に饗応料理を準備した百川が甘味に選んだもの!
さらにサプライズ企画!当選者にスパークリングワインのボトルプレゼントも!
左:お土産の「塩わらび餅」/中央:開口一番は柳家小はださん/右:師匠直筆の色紙
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次回の「江戸落語を食べる会」は、10月31日(水)開催。出演は春風亭一朝師匠。演題は『中村仲蔵』『植木のお化け』。「幕の内弁当」付!
詳細は決まり次第ホームページでお伝えします。