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【江戸落語レポート】4月は2つの落語会を開催しました

「江戸落語を食べる会」と「花篭落語会」。
4月27、28の両日にわたり、2つの落語会を開催しました。

【27日「第41回 江戸落語を食べる会」】
出演は初登場の橘家圓太郎師匠。小学生の頃、歌舞伎座に電話をして、「歌舞伎俳優になりたい!」と言ったほどの歌舞伎好き!

一席目は、『棒鱈』。
本来はタラの干物の“棒鱈”ですが、俗語で「酒を呑んで、くだをまく、煮ても焼いても食えない人」。そんな酒癖の悪い男が、隣の訛りのきつい薩摩侍が気になってしょうがない。とうとう座敷に乗り込んで・・・酔っぱらいと田舎侍とのやり合いに、場内は大笑い!

二席目は『祇園祭』。
京男の暴言に、怒り心頭でやり返す江戸っ子。早口の江戸言葉、祭りのお囃子を奏でるような軽快な話術に、客席は拍手喝采!

楽屋に戻った圓太郎師匠。
二つとも“喧嘩の噺”でしたが、「昔の人の意地の張り合いって、何か良いですね」と師匠。特に“棒鱈”は、「幕末、勢いのある薩摩武士と、対する江戸っ子の苦々しい思い。江戸っ子らしさが楽しいところです。」


『棒鱈』に出てくる献立もお楽しみいただきました!(左) 当選の「銀鱈もどき」(右)

落語の後は、お楽しみの食事。
「棒鱈旨煮」「銀鱈西京焼き」「鱈白子」など“鱈づくし”に加え、「真蛸酢漬け」「漬けマグロ」など噺に登場するメニューもご用意♪
さらにサプライズ企画!豆腐の「銀鱈もどき」が入っていた方に「歌舞伎座ギャラリー」の入場券をプレゼントいたしました。


左:お土産の「サクマドロップ」/中央:開口一番は柳亭市若さん/右:師匠直筆の色紙




【28日「歌舞伎座 花篭落語会」】
翌日の出演は、“鉄っちゃん”お勧め!「古今亭駒次 独演会」!

前回、大好評の鉄道落語会。
今回もお子様や家族連れなど、150名を超えるお客様で会場は、超満員でした!

最初のお噺は『終着駅のエトランジェ』。
小さな終着駅にやってきた外国人の鉄道マニア。
最終電車に乗り遅れ、ひょんな事から駅で働くことになり・・・
廃線間近のローカル線が世界に・・・壮大な噺でした。

仲入りの前には、駒次さん撮影の鉄道写真の特別企画!
名古屋、大阪、九州、各地を走る車両や駅の珍百景を、惜しげもなく紹介。


大阪の某駅では、なんと書店直結の改札が!珍しい光景に会場からは大きな拍手が!

二2席目は『旅姿宇喜世の駅弁』。
ホームで、地道に駅弁を売り歩く駅弁屋。
販売を独り占めしようと、駅長と密談するライバルの魔の手が迫り・・・。
通りがかりのご隠居に、助さん、“くのいち”も現れ、黄門様さながらの展開に、会場は大ウケでした!

楽屋にて「“鉄道好き”ばっかり、ウケが大変よく、大満足です!」と駒次さん。
前回に続く大盛況にご満悦でした。

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