「もっと知りたい!国宝・曜変天目」が開催されました
1月31日(水)、花篭で学ぶ、歌舞伎座アートセミナーの第2回「もっと知りたい!国宝・曜変天目」が開催されました。
講師は、静嘉堂文庫美術館 館長の河野元昭氏。
東京大学名誉教授、元京都美術工芸大学学長で、自称“おしゃべり館長”の河野先生!
セミナーは終始、“楽しさ一杯”の雰囲気で進みました。
“窯の中で変化したもの”という意味の“窯変”が、「あまりの美しさに、日の光を表す「曜」という字に置き換えた」といわれている曜変天目。
「なぜ、世界に3つしかない曜変天目が、日本にだけ残っているのか・・・」と、河野館長。
「中国人と日本人の美意識の違い」が大きな理由であったことに加え、「日本では茶器が権力を担保するほど、権力者が大切にしていた」、さらに「中国で煎茶が主流になっていった」ことも影響があったのではと、館長の自説が披露されました。
日本に現存する、静嘉堂文庫美術館、藤田美術館、龍光院 所蔵の3つの国宝の「曜変天目」の違いが写真で紹介され、「徳川家光が春日局の病を治すため、この曜変天目に薬を入れて飲ませようとした」と、「やはり静嘉堂のものが秀逸」と館長が自画自賛。
テキストの「静嘉堂ガイドブック」、絵はがきもプレゼント(左)/現代の作家が制作した曜変天目の披露も!(右)
2018年4月24日(火)から開催される「酒器の美に酔う」展で、「曜変天目」が公開されることも披露されました。
最後に、1月20日(土)~静嘉堂にて行われる「歌川国貞展~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~」の見どころも!
展覧会の目玉作品「五代目松本幸四郎の大首絵」の紹介など、1月・2月の高麗屋三代襲名を祝う歌舞伎座での“旬なイベント”に、お客様も大満足でした♪
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ご好評の「花篭で学ぶ、歌舞伎座アートセミナー」シリーズ、第3回は2月12日(月・祝)に、「興福寺中金堂再建記念特別講演 もっと知りたい!興福寺」を開催!昨年秋、東京国立博物館で好評を博した「運慶展」に携わった、興福寺の辻明俊執事を講師に迎えます。
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