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【江戸落語レポート】1月は2つの落語会を開催しました

「江戸落語を食べる会」と「花篭落語会」。
1月29、30の両日にわたり、2つの落語会を開催しました。

【29日「第38回 江戸落語を食べる会」】
春風亭一之輔師匠の出演とあって会場は超満員。チケットも早々に完売となる人気振り!
誕生日の翌日とあって「この世に生を受けて40年になりました。40年とは思えない年輪の深さ・・・」と、老け顔の“まくら”から。

一席目は、『長命』。
大店の婿が、一年も持たずにたて続けに3人も死んでしまう。器量良しの女房の“色気”が原因?大家からそんな話を聞いた男が、ぶっきらぼうな自分の女房とあれこれ比べ、その仕草に場内は大笑い!

二席目はお待ちかね、『味噌蔵』。
ケチな旦那の留守の間に、番頭や奉公人が好物を集めて宴を!・・・ところが、日頃の“節約癖”で、各自好物さえ思い浮かばない始末!やっと「カツ煮」や、「堅焼き蕎麦」など、美味しい物を揃えたとおもったら、不意に旦那が帰ってきて・・・あわてて始末する様子に大ウケ。
「あんなケチな旦那の奉公人にはなりたくないね」と師匠。「番頭の豚カツよりカツ煮というのは、マンガ『美味しんぼ』からの発想。あのマンガ、大好きなんです」と。


『味噌蔵』に出てくる献立もお楽しみいただきました!

落語の後は、お楽しみの食事。
「蛤のお吸い物」「鰆焼」など、早春の味に加え、「田楽味噌串焼き」「鯛の刺身」(『味噌蔵』では塩焼き)など、噺の献立も味わっていただきました。


左:お土産の「やわらか焼」/中央:開口一番は春風亭きいちさん/右:師匠直筆の色紙

1月に刊行された「一之輔のまくら」(もちろんサイン入り)の販売も好評でした。



【30日「歌舞伎座 花篭落語会」】
翌日の出演は、「花篭」の人気企画「ファミリーらくご」でお馴染みの桂宮治さん!

お噺の最初は、『つる』。
首長鳥と呼ばれていた“鶴”。「実は名前の由来が面白い」と、隠居から冗談話を聞いた八五郎は、友人に受け売りしたくてしょうがない・・・。気持ちばかり焦って“落ち”にたどり着かない八五郎の慌てぶりに、お客様も大笑い!
続いて『七段目』。二月大歌舞伎でも上演される『仮名手本忠臣蔵 七段目』のパロディー。お軽、平右衛門の大熱演に拍手喝采!

中入り後は「寄席紙切り」の林家楽一さんがスペシャルゲストとして登場。
「花笠」「勧進帳」「(パンダの)シャンシャン」さらには「宮治さん」など、即興で絵を切り描く“技”を披露!

最後は宮治さんの『子別れ』。酒が原因で分かれた妻と子供との再会。心を入れ替えた男が子と妻を思う気持ちが伝わり、つい“ほろり”とくる人情噺に場内の雰囲気もしんみりと。

終演後「歌舞伎座で『七段目』をできたのは、たまりません!三月大歌舞伎では「芝浜」も上演されますし、落語と歌舞伎の深い繋がりを感じますね。」と、語っていただきました。


左:直筆の色紙と、楽一さんによる「宮治さん」の紙切り/右:お客様をお見送り!

2日間に亘った今回の落語イベント、大盛況の後に幕を閉じました。
2月27日は「江戸落語を食べる会」(林家正蔵)、4月28日には鉄道ファン待望の「古今亭駒次 独演会」を開催。お申し込みはこちらから。

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