第一回「大江戸味ごよみ-江戸の食文化にひたる-」が開催されました
12月16日(土)、ちくま大学とのコラボ企画「大江戸味ごよみ-江戸の食文化にひたる-」の第1回「江戸っ子と初物食い」が開催されました。
歌舞伎座売店で大人気商品の「卓上日めくりカレンダー 大江戸味ごよみ」(筑摩書房発行)。
全てのページに絵入りで江戸の食文化が解説されています。
このカレンダーに関連した企画で、第一回目の講師は、監修を勤めた飯野亮一先生。
室町時代からあった“初物”を好む文化が、江戸時代に入りエスカレート。町奉行所が、物価高騰を恐れ、魚類や野菜類の初物に、解禁日などを設けようが、庶民はお構いなし!
「“初物を食べると75日生き延びる”という俗信もあって、あっという間に庶民に広がっていった」と、先生。
初物の中でも“極上上吉”とされた“鰹”を巡り、当時の歌舞伎俳優の間で繰り広げられた競争も文献と共に紹介。手に入れるのに遅れをとった俳優は、「一生鰹は食わない」と嘆いたとか・・・
武士が最上位、町人はその下という身分制度の中で、「フラストレーションの溜まった町人が、稼ぎさえすれば“初物食い”では武士に勝てると、優越感を満たすための手段だった」と、江戸の初物文化について、語っていただきました。
お茶菓子の「初なすび」
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1月21日(日)には、「第2回」を開催!江戸の味”を支えた鰹節をテーマに、日本橋の老舗鰹節店「にんべん」の秋山洋一さんを講師に迎えます。歌舞伎座厨房特製の「雑煮」と共にお楽しみください。詳しくはこちら!