【江戸落語レポート】7月は2つの落語会を開催しました
「なつやすみファミリーらくご」と「江戸落語を食べる会」。
7月30、31の両日にわたり、2つの落語会を開催しました。
桂宮治さんのこの会も4年連続となり、すっかりお馴染み。
「一番太鼓」の実演の他、太鼓、着物に座布団の説明まで。
その後は毎年のお楽しみ、希望者が高座で、ダジャレや小噺に挑戦!
今年は「寿限無」を披露する強者も!
高座の噺家体験にお子さん達は、大いにウケていました。
左:太鼓の音の意味が分かるかな?/中央:高座で芸に挑戦/右:お土産のお菓子も好評でした
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続いて31日に開催された「第34回 江戸落語を食べる会」は、五街道雲助師匠が初登場!
お噺の最初は、『辰巳の辻占い』。
惚れた男が、遊女の思いを試すために心中を提案。二人で大川に・・・
男を手玉に取る遊女、二人のだまし合いの様子に場内は大笑い!
二席目はお待ちかね、三遊亭圓朝作『怪談乳房榎』の前半から『おきせ口説き』。
絵師である菱川重信の妻・おきせに惚れた、浪人の磯貝浪江が力づくで・・・怪談が始まる前段の噺。
師匠の落ち着いた渋い声と、生粋の江戸弁で、その場が目に浮かびます。
終演後「浪江は色悪。“口説き”の嫌味が強すぎてもダメ。物語を説明する“地”で、雰囲気を壊さないようにするのも大切」と、師匠は難しさを語っていました。
師匠好みの献立をお楽しみいただきました!
「興行中のメニューを・・・!」という、お客様の声に応え、「七月大歌舞伎」での「ほうおう膳」をベースに、師匠お好みの「鯖寿司」「肉団子」をつけました。
演目をイメージした献立で“観劇気分”も味わっていただきました。
「こうした心遣いが嬉しいですね」と師匠にも好評でした。
左:お土産の「団扇」/中央:開口一番は桃月庵ひしもちさん/右:師匠直筆の色紙
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2日間に亘った今回の落語イベント、大盛況の後に幕を閉じました。次回は、8月29日(月)、鉄道ファン待望の「鉄道落語会」を初開催。
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