第一回「浮世絵に隠されたヒ・ミ・ツを探る」を開催しました!
10月22日(土)、歌舞伎座3階「花篭」にて、
「花篭で学ぶ江戸の文化」~第一回「浮世絵に隠されたヒ・ミ・ツを探る」が開催されました。
講師は、さいたま市大宮盆栽美術館の学芸員・田口文哉氏。
今回のメインテーマは、「江戸時代に人々が愛好した盆栽が描かれた浮世絵の絵解き!」について。
「浮世絵の読み解きには、特定の人物に密接に結びついた持ち物や小道具、背景などを描き、暗示するアトリビュート(attribute)という手法が有用」と田口氏。
「当時の浮世絵『四季花くらべの内 秋』(写真 最上部)、
一見、秋の植物が植えられた盆栽と男女が描かれた風俗画です。しかし、男性が手に持つ紙入れに描かれている“3本の筋”、そして着物に描かれた枡柄・・これらが「三枡」の定紋を暗示している。実は、八代目市川團十郎に見立てている役者絵」と、アトリビュートを用いた絵解きの解説が続きました。
更に、明治30年代歌舞伎座での上演演目や、初世中村芝翫の浮世絵なども披露され、歌舞伎ファンも大満足!
盆栽イメージの生菓子(左)と盆栽美術館の名物「まめな盆栽」(右)
お土産は、盆栽美術館の名物煎餅「まめな盆栽」、気になる味は・・・まめな枝豆味♪
大好評だった「浮世絵に隠されたヒ・ミ・ツを探る」次回は、12月11日(日)開催。
注目するのは、「菊屋」という植木屋を描いた浮世絵。
絵に施された絵師の「暗号」を読み解きます!
次回もお楽しみに!