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【落語会リポート】「第二十二回」(柳家さん喬)・「第二十三回」(春風亭一之輔)のようす


「第二十二回」(左)と「第二十三回」(右)のようす

「江戸落語を食べる会」。平成27年11月29日(金)は柳家さん喬出演「第二十二回」、平成28年1月29日(金)は春風亭一之輔出演「第二十三回」が開催されました。今回、歌舞伎にちなんだ噺を披露された師匠二人。それぞれの思いを語っていただきました。

「第二十二回」の演題は『中村仲蔵(なかむら なかぞう)』。『忠臣蔵』五段目の斧定九郎役をふられた歌舞伎俳優が、見栄えのしない山賊姿の定九郎を、現在の浪人風に設定を変え、儲け役にした噺。
「本当は歌舞伎を観てから聴いていただきたい噺ですね」と、さん喬師匠。「私なんか辰之助(三代目尾上松緑)さんの定九郎がよかったなって、思い出しながらやってるんです。」「落語と芝居、両方を楽しもうって、本当にいいお客様ばかり。今回もあんなに客席が一杯で・・・高座から“わぁ、こんなにいるんだ”って(笑)」


「第二十三回」の演題は『らくだ』。フグにあたって死んだ男“らくだ”(あだ名)の兄貴分が、葬式を出そうと屑屋を巻き込み、脅しながらの香典集めに奮闘。お酒を呑むと屑屋が豹変して・・・歌舞伎でも人気の演目です。
「陰惨でとげとげしい噺にならないように気をつけています」と、一之輔師匠。「歌舞伎と落語とでは、歌舞伎の方がより派手になりますね。どちらも楽しんでいただきたい。」「噺の“いいところ”をたっぷり聴いてもらいたい、自分なりの演出が余裕をもってできるのも、こうした独演会の魅力ですね。」



「第二十二回」(左)と「第二十三回」(右)のお料理

落語の後はお楽しみのお食事。『忠臣蔵』らしく彩り鮮やかな料理に加え、討ち入り前に食べたと伝えられる「かけそば」、甘味には「切腹最中」!
『らくだ』にちなんだといえば「ふぐ」!「唐揚げ」と「煮こごり」、もちろんお噺のように“あたる”ことはありません。甘辛煮の「里芋・はんぺん・はす(蓮根)」もご用意。


「第二十二回」のお土産(左)と、さん喬師匠直筆の色紙


「第二十三回」のお土産(左)と、一之輔師匠直筆の色紙

「忠臣大石餅」「一之輔師匠サイン入り手ぬぐい」と毎回工夫を凝らしたお土産も好評!会場入口にはお二人の色紙も飾られました。

「江戸落語を食べる会」の次回開催は平成28年3月28日(月)。
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