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「第十七回 江戸落語を食べる会」(出演 柳家権太楼)が開催されました

11月28日(金)、歌舞伎座お食事処「花篭」で「第十七回 江戸落語を食べる会」が開催されました。
今回の噺家は柳家権太楼師匠。師匠の『芝浜』を堪能しようと超満員の人気ぶりでした。

年の暮れに掛かることの多い『芝浜』。
多くの噺家がこの古典に挑み続けるなか、“権太楼の芝浜”と言われるまでの境地を切り開いた師匠!人一倍作品への思い入れも深いようです。

師匠いわく、『芝浜』の魅力は“夫婦愛”、「亭主を一人前にしたい女房の“内助の功”と“女の弱さ”。苦労続きの女房が、最後に“ぽろっ”と感情を出すところが、かっこいい。」

師匠の『芝浜』は、最後に表店(おもてだな)を出すほどの出世でなく、大晦日に障子と畳を新しくするだけ。「ちょっとした贅沢で、すごくいい気持ちになるでしょ。」「出世美談よりも、女房の心持ちを大切にしています。きっと、この夫婦は人生うまくいくな、って。」

噺の後はお待ちかねの食事。『芝浜』にちなんで江戸前の魚を、お刺身・焼物・天ぷらといろいろな形でご用意。歌舞伎座厨房東海林料理長による「あさり飯」の解説も楽しんでいただきました。


写真左:江戸前のすずき・かれい・あなご・はぜ・えび・あさりの6種類の料理。
写真右:献立の「あさり飯」を解説する東海林料理長

「手を掛けて、包丁が一つ入っているかいないかで、その辺りの弁当と訳が違いますね。」と権太楼師匠。


 左:お土産の「絢爛茶」(健康茶)
 中央:開口一番は二ツ目の柳家ほたるさん/右:直筆の色紙も飾られました

「江戸落語を食べる会」の次回開催は平成27年1月29日(木)。
出演は林家正蔵で、演題は『しじみ売り』、料理は「初春弁当」。
詳しくはこちらをご覧下さい。

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