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12月のある日、三階の屋根の上から「東銀座駅」を見おろしてみました。実際、歌舞伎座に見えるお客様の大半は、この「東銀座駅」を利用しています。普段は静かなこの駅も、歌舞伎座の開演・終演の時間になると多くの方々で賑わいます。
夕方の4時近く、昼の部終演と同時に、東銀座駅前は昼の観客、夜の観客でごった返すほど溢れかえります。昼の部を見終った観客は、銀座方面へ歩いて行く人、タクシーに乗る人とさまざまですが、大半は地下鉄の階段へ足を進めます。とても小さな階段ですが、みんな自然とゆずり合って、見る見るうちに吸い込まれてゆき、15分もすると、元の静かな駅前の風景に戻ります。
毎日繰り返される光景ですが、これも歌舞伎座名物のひとつかもしれません。
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