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トンネルを抜ければ、そこは雪国!では、暖簾を抜けるとそこには何があるのでしょう?殆どの場合、『いらっしゃいませ!』とか『えい!らっしゃい!』といった掛け声の後に、様々なお店の光景がひろがり、店員さんが迎え入れてくれる事と思います。
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『暖簾』には、お店の屋号や扱っている商品が記され、『宣伝』は勿論の事、お店の『信用』『格式』などもお客様に伝えています。『暖簾分け』という言葉もあるように、商売をするお店の為に『暖簾』があるようにも思えるのですが、実際は少し違うようです。
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もともと『暖簾』は禅語で『寒さ避けの垂れ布』を意味する『のうれん』から転じた言葉で、『風除け』や『間仕切り』のために鎌倉時代から使われていました。『暖(あたたかい)』『簾(すだれ)』と書くのはそのためのようです。
また、お店の名前や屋号入りのものが使われ始めたのが室町時代から、商品名入りのものが登場したのは江戸時代からなのですが、こちらは歌舞伎の舞台や時代劇などにも登場しますのでお馴染みかと思います。
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実は意外と伝統のある『暖簾』なのですが、その歴史の中で関東と関西で作り方に違いがでてきました。写真の暖簾の上部にご注目下さい!棒を通す穴がズボンと同じような形状になっているのが関東風、布全体を折り返して通し穴が作られているのが関西風なのだそうです。
いずれにせよ、開店準備を進める店主が、暖簾を掛け終えたその時には…。きっと、お店の前には商売繁盛の神様が大勢待っている事でしょう!
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