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歌舞伎役者さん以外の控え室もある楽屋スペース。
楽屋暖簾が美しい。
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 楽屋から舞台に繋がる楽屋通路では、歌舞伎俳優さんをはじめ、長唄、竹本、常磐津、清元、下座音楽(伴奏や擬音などを担当)など地方(じかた)さんや、あるいは狂言方と呼ばれる舞台関係者などが行き交いします。
 写真に写っている大きな鏡は「楽屋鏡」と呼ばれ、歌舞伎俳優さん達が舞台に出る前に、ここで最終チェックをするための姿見です。
 写真は開演前の忙しい時間に撮影したものですが、良く見ると若い歌舞伎役者さんの歩く姿が写りこんでいます。急ぎ足ですが、背筋を伸ばした美しい足さばきで、けっして慌しさを感じさせることなくカメラの前を通り抜けていきました。
 これはある歌舞伎役者さんの談話からの引用ですが、歌舞伎を上演する劇場はたくさんあっても、歌舞伎座の楽屋通路は長さやその幅あるいは通路のカーブにおいても、歌舞伎俳優の方々にとって非常に気持ちの落ち着ける設計になっているとのこと・・・。先輩後輩が行き交いする通路の緊張感が、それぞれの芸を育んでいるとも言えるそうです。
写真と文章・アジャスト田中伸明
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