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【江戸落語レポート】7月は3種類の落語会を開催しました

歌舞伎座で落語を愉しむ「江戸落語を食べる会」。7月30、31日の両日、3種類の落語会を開催しました。


落語会第一弾は、30日昼に開催された「春風亭一朝による江戸前学」。
当日の夜に行われる「隅田川花火大会」にちなんだ落語「たがや」でスタート。
花火でにぎわう両国橋、出くわした「お侍」と「たが屋」の間で喧嘩になり切りあいに・・・勢いあまって夜空に上がったものは・・・。「上がった上がった、たが屋~♪」。

噺の後は、お楽しみの昼食「涼風 鯛御膳」。
この時期一番の鯛を、お造り、鯛葛打、鯛昆布〆、鯛煮麺など「鯛尽くし」に。冷たい料理で“涼”を感じて頂きました。


左:笛を披露する一朝師匠/右:「涼風 鯛御膳」

食事のあとは一朝師匠による「江戸ことば講座」。
「七百両」は「しっちゃくりょう」など、江戸庶民が使っていた「江戸ことば」や「言い回し」などをクイズ形式で。正解者にはプレゼントもあり大いに盛り上がりました。

続いて2席目は、江戸っ子の代表的な噺「天災」。
「師匠の春風亭柳朝ゆずり。主人公の"はち公”はうちの師匠そのもの(笑)」。
最後は、師匠が二つ目の頃、歌舞伎座のお囃子(はやし)連中で吹いていた「笛」を披露。客席からは大きな拍手がわきあがりました。「江戸の粋な言葉や暮らしの様子を、少しでもわかってもらえたら」と締めくくりました。

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夜の部は、「桂三四郎 英語落語会」。
最初の演目は、「ちりとてちん」。知ったかぶりの若旦那を懲らしめようと、辛い豆腐を長崎名物「ちりとてちん」として食べさせる。無理やり食べる若旦那に大爆笑。
三四郎は、「落語の笑いは世界共通、自分の落語が英語でも通じるか試したい」。


左:鏡味味千代さんによる「太神楽」/右:「うどん御膳」

スペシャルゲスト鏡味味千代さんによる「太神楽(だいかぐら)」もあり、バランス芸や曲芸を披露。

2席目は、「時うどん」。もちろん、その後の食事は「うどん御膳」で満足してもらいました。

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翌31日は、「なつやすみファミリーらくご」を、午前と午後2回開催。出演は、桂宮治(みやじ)さん。歌舞伎座での開催も3回目とあり、益々盛況!

「一番太鼓」の実演の他、希望者が高座で、蕎麦や焼き芋を食べる芸に挑戦!中には自作の小噺を披露する強者も!
高座に座れる噺家体験は、お子さん達に大いにウケてました。


左・中央:高座で芸に挑戦/右:特製お子様ランチと特製弁当

「子供相手の落語は、テンション、声の大きさなど、ふつうとは違う空間を心掛けている」と宮治さん。

2日間に亘った今回の落語イベント、大盛況でした!

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